単純性歯肉炎
歯肉炎のほとんどが単純性歯肉炎です。プラークの付着した歯肉が細菌によって起こる炎症になります。そのため、原因になるプラークそのものを取りのぞいていけば、症状が軽減するものです。症状としては、口腔衛生状態の悪化により、口の中がネバネバしたり、歯茎(はぐき)から出血したりします。
複雑性歯肉炎
複雑性歯肉炎は、全身性の因子によって起こる歯肉炎です。てんかんなどの薬の副作用によって起こるケースもあります。痛みはありませんが、歯茎(はぐき)に炎症が起こり赤く腫れあがる症状です。また、ストレスや喫煙・栄養障害なども関与している可能性があります。
口周りの筋力不足
口周りの筋力不足の状態だと、常に口が開きやすくなります。
普段から口を閉じているように、幼いころから習慣づけができていると、問題なく口は閉じていられるでしょう。
歯並びが悪くて口が閉じにくい
歯並びが悪いために、口が閉じにくい、あるいは、閉じない場合もあります。
唇を閉じようとしたときに、歯が出っ張っているせいで、引っ掛かってしまっているのでしょう。
大人になっても、歯列矯正は十分可能ですから、あきらめてはいけません。
慢性的な鼻づまりのために鼻呼吸ができない
いつも鼻がつまっている状態だと、鼻呼吸ができないので、無意識に口呼吸で対応するようになります。
慢性的な鼻炎や蓄のう症などにより、鼻づまりがひどい方は、鼻の治療を行うことで鼻呼吸を可能な状態にしましょう。
口呼吸が癖として定着している
口呼吸が癖として定着してしまっている状態の人もいます。
これはなかなかに、厄介なことでしょうね。
人間の癖は、無意識に出るものですから、意識的に口を閉じて鼻呼吸をするしかありません。
虫歯に感染した部分の取り残し
虫歯を治療し被せ物をした後に、再度虫歯になってしまった場合、その原因として考えられるものの一つが虫歯菌に感染した部分の取り残しです。通常、被せ物をする前に虫歯をしっかりと取り除く治療を行います。しかし、虫歯に侵された部分が完全に除去されずに、取り残されている場合があります。虫歯の取り残しがあると、そこから虫歯が広がってしまうのです。
被せ物と歯の隙間
虫歯が原因で歯を削った場合、銀歯やセラミックなどの被せ物をします。被せ物の種類は、銀歯やセラミックのほかにもレジンなどがありますが、どの被せ物でも歯と被せ物の隙間を完全に埋めることは不可能だと言われています。通常、被せ物を作る際は、歯の型をとる材料や歯の模型を作る材料など、さまざまな材料を使用します。
被せ物に使用する接着剤
被せ物を歯にくっつける際には、接着剤を使用します。接着剤に使用される材料は、レジンなどのプラスチック性のものが主になります。接着剤を使って歯に被せ物をつける場合、少しの隙間ができるのですが、被せ物をしたばかりのときは、この隙間が完全に接着剤で埋められています。しかし、時間が経つと、接着剤は劣化して溶けだし、隙間が応じてしまうのです。この隙間から虫歯菌を含む唾液が侵入し、虫歯を引き起こしてしまうのです。
合わない被せ物
被せ物をした直後、歯に違和感や痛みを生じることがあります。数日でおさまる場合もありますが、数日間様子をみても違和感や痛みがなくならない場合は、被せ物が歯に合っていない可能性が高いでしょう。被せ物が合っていないと、虫歯菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。合わない被せ物をつけていると、歯垢や食べかすがたまりやすくなり、被せ物の形態によっては、歯磨きしにくくなります。もちろん、被せ物の種類や材料によっても状況は異なります。被せ物が合っていない場合、被せ物と歯の隙間が大きい可能性も高くなるため、違和感がずっと消えない場合は、すぐに歯科に相談することが大切です。
もともとの歯並びの悪さ
もともと、顎のスペースの狭さなどから歯並びが悪い方がおられます。若いうちは、筋肉や観察がその噛み合わせの悪さを補ってくれるため、さほど噛み合わせに影響がない場合が多数です。しかし、年齢を重ねるうちに、こうしたサポートが働かくなり、歯や歯茎、顎や筋肉などに症状が現れるようになるのです。
歯を失ったあとの放置
歯がもともとの位置に留まっているのは、周りの歯と互いに固定し合っているからです。それにもかかわらず、虫歯や歯周病、怪我などによって歯を突然失ってしまった場合は、その周囲の歯への抑制がきかなくなります。すぐに治療すれば問題ありませんが、「噛むのに特段不便はないから」と放置しておくと、次第に周囲の歯が動いたり倒れてしまって、噛み合わせが悪化するのです。
奥歯の問題を治療した結果
奥歯の虫歯を治療するにあたって、金属の被せ物を多用していたり、詰め物が多数ある場合にも、噛み合わせが悪くなるケースがあります。これは、治療していないもともとの歯とすり減り方が異なるためです。また、患者さまが抱く違和感を軽減するため、被せ物を低めに作っているケースもこうした問題を生みます。さらに、入れ歯が徐々に沈み込むことで、噛む位置が次第にずれてしまったり、プラスチックを原材料とする入れ歯がすり減ることも、噛み合わせ悪化の原因になりえます。
歯ぎしりなどの悪癖や顎の変形による問題
歯ぎしりが癖になっている方は、歯のすり減りが大きな問題です。5ミリほどすり減ってしまっている場合もあり、噛み合わせが深くなったり低くなってしまうのです。さらに、骨の病気などによって顎が変形し、位置がずれることで、噛み合わせが悪化することもあります。
神経の損傷
歯が黒い色に変色するケースでは、歯を強打するなどの外傷が原因で歯が大きく動き、「歯髄」といわれる歯の神経を傷つけたことで黒く変色することが多いようです。強打してすぐは、歯髄の内出血により歯の表面がピンク色っぽく見えることがありますが、時間が経過すると内出血した部分が黒ずんで見えるようになります。
着色
外傷の可能性がないにもかかわらず、歯と歯の間や奥歯の表面などが黒ずむのは、食べ物や薬などによる着色の可能性が考えられます。子供の歯はやわらかく、歯ブラシなどで歯の表面が削れてざらつくことがあります。すると、色素の強いお茶やうがい薬などを使うと、ざらついた歯の表面に色素が着色しやすく、黒い歯に見えることがあるといわれています。
虫歯予防の薬剤
子供の歯は、虫歯になると一気に症状が進行してしまうことから、虫歯の予防が重要と考えられています。そのため、歯科医院によってはサホライドといわれる虫歯予防薬を歯の表面に塗布することがあります。
サホライドは、歯が生えてきたころから使用できる薬剤で、生え始めの段階で塗っておくことで虫歯になりにくくなるという効果が期待できます。ただ、薬剤には硝酸銀が含まれており、歯の表面の凹凸部分でタンパクと結合すると黒い歯になることがあります。
歯茎のはれ
健康的な歯茎の色はピンクですが、歯周病にかかっている歯茎は赤くなったりはれたりしています。はれや赤みは細胞が歯周病菌と戦っているため起こります。歯周病菌を除去すれば、歯茎のはれや赤みは治まります。
歯茎の出血
歯みがきをすると歯茎から出血することがありますが、これが歯周病のサインです。歯ブラシの刺激ではれた歯茎から出血するために起こります。歯みがきで出血が見られたら、柔らかい歯ブラシで磨くようにしましょう。
歯茎の後退
歯の上の方の歯茎が後退し、歯が長くなったように見えることがあります。これは歯の周りの骨がとけて歯茎が後退してしまっているためです。歯周病が進行して歯茎の後退が進むと、歯茎を移植するなど大掛かりな治療が必要となってきます。
歯がしみる
歯茎が後退し歯の象牙質がむき出しになると、冷たいものなどが歯にしみたり刺激を感じたりします。