子供の内から歯医者に通ってもらうことで、以下の効果が期待できます。
●歯医者が苦手ではなくなり、定期的に通うことで虫歯や歯肉炎、歯周病になるリスクを防ぐことが出来ます。
●不正咬合があった場合は、早期改善を行うことで将来のコンプレックスや成長を阻害するリスクを回避できる
歯を失ってしまう一番原因は虫歯と歯周病です。虫歯や歯周病のリスクを回避することで、子供~高齢になるまで一生自分の歯で噛むことが出来るようになります。
小児歯科で行っていること
シーラント
乳歯は柔らかく、虫歯になりやすい性質を持っています。その中でも歯の溝が最も虫歯になりやすいため、溝に予防的につめ物をすることで乳歯を虫歯から守るのがシーラントです。白い色で目立たないため、審美的にも問題がありません。
フッ素塗布
先ほど同様、乳歯は非常に柔らかいため、歯質を固くする必要があります。フッ素を歯の表面に塗ることにより、歯質を固くし虫歯になりにくい歯に育てていきます。当院では、1〜3か月に一度ほどの頻度で歯にフッ素を塗布することをおすすめしております。
虫歯治療
虫歯になってしまった場合は、大人同様に虫歯の治療を行う必要があります。まもなく抜ける歯である且つ虫歯の進度が浅い場合は、歯を削らずに抜けるのを待つこともありますが、進度が深い場合には次に生えてくる永久歯に影響を及ぼす可能性があるため、大人同様に歯を削り詰め物を行います。
歯周病は、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞など死に直結する恐ろしい病気の原因にもなります。また妊娠中は早産の原因にもなります。歯周病の予防は、全身疾患の予防にもつながります。
むし歯の予防方法と同様、大切なことは“効果的な歯みがき”です。 ただ歯周病菌はバイオフィルムという強力なバリアを作るため、 歯医者でのより専門的なクリーニングが必要となります。
歯周病治療の流れ
歯科用デジタルセンサー検査
顎全体のレントゲンや10枚ほどの写真を撮影し、歯の状態や歯茎の骨を検査することで状態を確認します。
歯周病の検査
問診を行い、歯茎のポケットの深さを測ります。3mm以上だと歯周病の可能性があり、軽度歯周病(3~4mm)・中等度歯周病(4~6mm以上)・重度歯周病(6mm以上)の3つに分類できます。また、歯茎や歯周ポケットからの出血状態や歯の動揺も合わせて検査をしていきます。
カウンセリング
今の状態をお伝えし、今後の治療計画について一緒に考えていきます。
歯周病基本治療
下記で詳しくご説明しますが、スケーリングと呼ばれる歯の表面の歯石の除去や、SRPと呼ばれる歯茎のポケットに付着している歯垢(プラーク)や超音波スケーラー歯石を除去します。
(必要応じて)フラップ手術
歯周病が進行してしまっている場合は、歯茎の内部にまで歯垢や歯石が付着してしまっていて歯周病の原因になっているため、歯茎を切開しその中に付着している歯垢や歯石を除去します。
メンテナンス
歯周病は一回の治療では完了しません。通常3ヶ月に1度ほど、重度の歯周病の方で1カ月おきのの継続的な施術、クリーニングが必要になります。
インプラントは、人工の歯根を埋入して新しい歯をつくる治療です。
インプラントでは、義歯・入れ歯のように、金具や留め金などで見た目を損なうことなく、しっかりと噛める歯を、取り戻すことができます。
インプラントの際、ご希望に応じて部分矯正や歯のホワイトニング、古い治療物を新しいきれいなものに取りかえる処置など、他の歯も含めたトータルで審美的な口元にするご提案も可能です。どのような歯にしたいかというご希望については、カウンセリングの際に歯科医師に、どうぞお気軽にご相談ください。
インプラントで、健康な美しい歯を再び
突然の事故で歯が取れてしまった。虫歯等のために、歯を抜かなくてはいけなくなった。歯周病で歯が抜けてしまった。歯を失う原因には、様々なものがあります。
歯を失う原因は様々ですが、歯を失ったことで味わう、不快さや不便さは、 程度の差はあれ、皆さんが感じられておられることだと思います。
1本だけ歯が無い方から、全ての歯を失ってしまった方まで。インプラントは幅広い方に対応できる治療法です。 着脱式の入れ歯の留め金や、入れ歯が噛めない、外れるなどのお悩みをお持ちの方の場合には、インプラントを行うことで、そのような悩みがら、開放されることができます(コントラアングル)。
また、インプラントを植立する際に、お口全体の色調をそろえたり、銀の詰め物や差し歯を、新しい材料で補い、お口全体の美的なバランスを考慮することで、美しい歯を実現することができます。
ただ機能を回復して「噛める」ようにするだけでなく、せっかく治療をするなら、良質な治療で美しく健康に。それが、審美歯科におけるインプラント治療です。
インプラントが難しい方には
歯が抜けたままにしておくことはできないけど、インプラントを入れるのには抵抗がある方や、インプラントはしたいけど顎の骨が不足している、骨粗鬆症や重度の全身疾患などの理由でインプラントが難しい方も、中にはおられます。
インプラントをしようかどうか迷っておられる方や、インプラントができるかどうかご不安な方は、その事も含めてご遠慮なくご相談下さい。
CT撮影など各種検査にてインプラントが可能かどうか、まだ歯が残っているのであれば、その歯は本当に抜かなくてはいけないかどうかなど、丁寧に診断いたします。
インプラントが難しい方には、従来より目立ちにくい入れ歯や、薄くて違和感が少ない金属床の入れ歯など、様々な入れ歯もご用意しております。なるべく見た目もきれいで快適にお過ごしいただけるよう、ご希望に応じてインプラント以外の治療プランもご提案いたします。
歯の詰め物:セラミックインレー
虫歯で患部を取り去った後にできる欠けた部分に入れる詰め物を、インレーといいます。歯の質感に近いといわれるセラミックをインレーの材料使うことで、目立たない自然な白い歯になります。詰め物の銀歯が嫌な方におすすめの方法です。 (歯の欠けが大きい場合は、インレーではなくアンレーとなります。)
極薄のシェルで白くきれいに:ラミネートベニア
薄いセラミックのシェルを貼り付けて、歯の形、歯の色、歯と歯の間のすき間など、治したい箇所をきれいに整えます。 ホワイトニングでは白さに満足できなかった方や、前歯のすきっ歯でお悩みの方、短期間で歯をきれいにしたい方に、おすすめです。
薄いシェルを、左右や上下に浮きが出ないように、かつ、歯の先端のラインが不自然にならないように立体的に作成すること、そしてそれを歯とぴったりと結合させるのには、高い技術が必要です。 ラミネートベニアは、ドクターの技量の差が出やすい処置だといえます。
歯のかぶせ物:セラミッククラウン
形の悪い差し歯、被せ物を治したり、 虫歯で歯がたくさん欠けてしまった場合などに用いられる方法です。より審美的にするなら、金属を使わずセラミックだけで作成するオールセラミックがおすすめです。透明感のあるきれいな仕上がりになります。
金属を使わないことによって金属アレルギーや歯ぐきに黒いラインが出ることを予防することもできます。
連結したかぶせ物:セラミックブリッジ
虫歯などで歯を失った場合に、抜けた歯の両隣の歯を支えにして、橋を架けるように人工歯で補う治療をブリッジといいます。ブリッジは固定されるため、自分の歯のような感覚で噛むことができ、部分入れ歯と比べると違和感がありません。
ただ、抜けた歯の本数が多い場合や、支えにする歯の根が弱っている場合など、ブリッジの治療を行うことができない場合もあります。ブリッジで対応できる症例かどうかについては、歯科医院で診査・診断を行う必要があります。
患者さまが、ご自宅や都合の良い場所で好きな時間にホワイトニングを行うという方法です。しかし、初回は歯科医院にて検査を受けていただかなくてはなりません。ホワイトニングで使う薬剤は、虫歯や歯周病を悪化させることがあります。お口の中の健康状態を診させていただきます。
お好きな時間に行いたい人に適した方法
ホームホワイトニングは、好きな時間にどこでも施術が行えるというのが最大のメリットです。
最初は検査とマウスピースの作成で歯科医院に通っていただかなくてはなりませんが、その後は、いつでもどこでもホワイトニングが可能です。
忙しい方におすすめしたい方法ですが、オフィスホワイトニングと比べると、歯が白くなる度合いは少し低いです。
オフィスホワイトニング
ホワイトニングに関することをすべて、歯科医院で終わらせてしまうという方法が、オフィスホワイトニングです。歯科医院に数回通っていただく必要がありますが、それ以外に特に行わなければならないことはありません。
早く歯をホワイトニングしたい人に適した方法
オフィスホワイトニングは、ホワイトニング剤を歯に塗りレーザーを使って薬剤を歯にしみこませていきます。
ホームホワイトニングよりも白くなる度合いが高く、効果も早く感じやすいのがうれしいところです。
本日は週末にお休みを頂き、山形県の歯科医院へ「オーラルフィジシャンセミナー」というセミナーに当院の歯科衛生士と参加してきました。今後、11月までお世話になる予定です。
ここの院長は、今年、TV出演(NHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」、テレビ東京「ガイアの夜明け」)に連続で出演された予防歯科界のレジェンド・熊谷先生です。
先生の医院は山形県酒田市という場所ですが、はっきりいって過疎の街です。その街で予防歯科では、日本一でなく、世界一の歯科医院を作り上げた先生です。
この歯科医院へ通うと、虫歯&歯周病になりにくくなり、高齢者でも残存歯数が世界2位だそうです。
私たちもそのような医院を目指すべく、日々研鑽して参りましたが、今回は本物の講習をうけさせて頂ける機会を得られました。熊谷先生の講義や、衛生士の方の講演及び実習と盛り沢山でしたが、うちの衛生士さんはとても良く頑張ってくれました。
講義の中で、色々と教えて頂けましたが、これまで当院では数々の予防歯科の先生方の教えを受けていましたので、正直そんな高いハードルには感じられませんでしたが、やはり本物の壁は更に高いものだと実感しました。ただ普段、私たちが行っているものが更に洗練されたものだと感じた反面、更に患者さんの為に研鑽しないとと思わされました。
実際、本当のレジェンドの話を聞くと、人伝えより更に良く理解できました。
先生は、予防歯科を全国に広めたいらしいのですが、現在の日本の制度ではかなりハードルが高いともおっしゃっておられました。少数精鋭の歯科医院の育成に選ばれた事は光栄です。
歯石を作らないように頑張っていらっしゃる方もいるとは思いますが、みなさんの中に少なからず歯石ができてしまっていることがほとんどです。
そこで歯石を作らないように努力できることをご紹介します。
➀毎食後には必ずブラッシング(歯磨き)をする。
歯石となる要因は歯石になる前のプラークが原因となるため、食後にすぐ歯を磨けばプラークの状態であるうちに食べカスを落とすことになるので、食後できたら30分以内に歯磨きをするようにすると歯石となる前に歯の汚れを落とすことができます。
②歯と歯の間(歯間)のケアをするように心がける
デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで歯石予防が非常に高い効果が得られると言われているので、今現在の歯磨きで使われていない方は使うようにするのもいいかもしれません。
自分にあうケア商品がわからなければ歯医者さんに相談をして、無理なくできる範囲で使いはじめてみるのもいいと思います♪
③毛先が開いたままの歯ブラシを使い続けないようにする
歯ブラシの毛先が開いたままのものを使って歯磨きをしても歯との密着する毛が少なくなってしまうので、歯ブラシの機能を感じにくくなります。
なので、歯ブラシは定期的に交換して歯と歯ブラシが密着する理想の歯磨きをしましょう。
④定期的に歯医者さんに受診する
定期検診など歯医者さんに行ってクリーニングをすることで歯石を作らない予防策として一番予防ができるといっても過言ではないかと思います。
かつアドバイスを受けられるのが最大のメリットになると思います。
そしてご自身での歯ブラシでとれない汚れまで落とせるのが歯医者さんです!
どれくらいの頻度で歯石をとったらいいの?
歯医者さんによってクリーニング(定期検診)に行く頻度というのは異なると思います。
もちろん個人差もありますが、歯医者さんがおすすめする歯石取りの頻度は3ヶ月に1度です♪年間で考えると春夏秋冬に1回ずつ歯石をとる計算になります。
1年に4回、歯医者さんに通うことで虫歯の早期発見やお口の中の細菌を減らすことで得られることは多くあると思います!!
まとめ
ぜひこの機会に歯石ができる要因を見直してみてください。
そしていまは歯と歯の間のケアをされていないのなら歯と歯の間のケアを取り入れてみてください!いつも歯ブラシに加えたケアをするだけでも大きな変化がみられると思います。
ホワイトニングとは
毎日歯みがきしていても歯はだんだんと黄ばんでしまうことがあります。それは加齢による変化だけでなく、毎日摂取する色の濃い飲食物による着色です。また喫煙も歯の色素沈着につながります。いつの間にか黄ばんでしまった歯を、削らずに薬剤で白くするのが歯科ホワイトニングです。
ホワイトニングには2種類あります。歯科医院で行うオフィスホワイトニングとご自宅で時間をかけて行っていただくホームホワイトニングです。そして両方を組み合わせたデュアルホワイトニングもあります。
歯医者さんでできる「ほうれい線対策」(ヒアルロン酸注入)
ヒアルロン酸の注入
美容や健康に興味のある方なら、「ヒアルロン酸」という言葉はもちろん耳にしたことがあるでしょう。ヒアルロン酸は、もともと人の皮膚や眼球、関節といった体内にある成分で、水分を保持する大切な働きをしています。しかし、年齢とともに減少していくのでどうしてもお肌のハリやうるおいに気になるところが出てきてしまいます。ですから何らかの形で外から補わなければなりません。
医療機関や美容エステなどの施術や化粧品などに用いられているヒアルロン酸は、「酵母」をもとにつくられています。このヒアルロン酸を摂取することで、体内コラーゲンの再構築を促し、お肌にハリをもたらす働きがあるとされています。
また、もともと体内に存在するヒアルロン酸は安全性が高く、柔らかいテクスチャーであることから、注射による注入時も違和感がほとんどなく、術後も気になりません。2~3ヶ月程度、持続して注入することでヒアルロン酸の持つ保水力がアップ。お肌のハリや弾力に変化があらわれます。気になる部分にヒアルロン酸を注入すれば、ほうれい線対策にも期待できるでしょう。
ボツリヌス菌製剤
歯ぎしりやガミースマイルの改善にも
その他にも、歯ぎしりが原因でひどい頭痛や首肩の凝りといった症状にも、ボツリヌストキシン製剤療法が有効です。ボツリヌストキシンでお口まわりの筋肉の緊張を解きほぐすことで歯ぎしりを弱め、症状を軽減させていきます。また、歯ぎしりや食いしばりによって歯が擦り減り、噛み合わせが深くなっているためにフェイスラインがたるんで見えるという方や、口を開けて笑うと歯ぐきが露出してしまう方(ガミースマイル)にもおすすめです。詳しくは、綾瀬駅すぐの歯医者「相原歯科医院」までご相談ください。
MFTとはMyofunctional Therapyの略で、日本語で筋肉の機能的な治療法=筋機能療法といい、
「歯列を取り巻く筋肉の機能を改善するトレーニング」です。
唇、舌、頬の筋肉、咬む筋肉、のどの筋肉などで、食べたり、飲み込んだり、話したりするときに
働いてます!
★歯並びは舌・唇、頬などの筋肉から圧力を受けているので、その圧力のバランスが整うことで歯列の正常な歯並びを維持する環境ができます。そのため、お口の周りの筋肉が弱くバランスが悪いと悪い咬み合わせの原因にもなります。
例)・舌で前歯が押す癖があると開口(前歯が開いている)や上顎前突(出っ歯)になったりします。
・いつも口をぽかんと開けていたり口呼吸をしていると、唇から歯にかかる力が少なくなり、歯は外側に出てきてしまいます。
このような癖があると、矯正治療が進まなかったり、1度キレイになった歯並びが戻ってしまうこともあるので、トレーニングで改善していくことが大切です。
◎ MFTのトレーニングの目的
・舌の筋肉のカを強くする。
・唇や頬、口のまわりの筋肉のカをつける。
・正しい飲みこみ方と発音を覚える。
・普段の生活の中で、トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態を保ち、正しい飲みこみ方を習慣にする。
★悪い咬み合わせの原因でもある舌のクセや、お口のクセの改善、口呼吸によるドライマウスの改善などを目的に、専門家のサポートで様々なレッスンをし治していきます。
一つはこの材料へのイメージです。50歳代の歯科医にコンポジットレジンをどう思うか尋ねると、「強度が足りないから、力がかかる歯には難しいでしょう。欠けたら苦情になりますからね。それに変色しやすいし、ごく小さな治療に使う程度の素材というのが多くの歯科医の感覚ですよ」と話していました。ベテランの歯科医にとっては弱点のある材料というイメージが強いようです。
アメリカでかぶせ物など補綴(ほてつ)歯科の専門医資格を取った歯科医に同じ質問をすると、「アメリカでは、貧乏人の治療ですよ。素材としては、セラミックやジルコニアの方が優れていますから」と言い切りました。筆者は「いい治療だなぁ」と思って詰め物やかぶせ物が外れるとコンポジットレジンで治療してもらってきたので、8本の歯に使われています。「ああ、アメリカで歯科にかかったら、貧乏人扱いか」と、自分がばっさり切られたような気持ちになりました。
品質は格段に向上、若手は積極的
一方、コンポジットレジン治療の研究をリードする東京医科歯科大学教授の田上順次さん=写真=は、そんな歯科医たちの声をはね返してしまいます。
「確かに以前は割れたり削れたり強度が足りませんでしたが、今は改良されて格段に強くなりました。変色は過去の話で、自分の歯と同じ色が出せます」と語ります。
多くの歯科医と話をしていて思うのは、必ずしも最新の知識で治療をしている歯科医ばかりではないということです。「ひと通りの治療ができるようになると、勉強をやめてしまって古い知識で治療をしている先生って多いですよ」と冒頭の中堅歯科医は話していました。昔の知識で診療を続けている歯科医なら、詰め物が外れたら当たり前のようにキーンと大きく削って銀の詰め物を入れることでしょう。逆に若手には積極的に使う歯科医が増えていると言われています。
保険の価格設定は小さな修復を想定
品質の向上とともに、小さな詰め物だけではなく、力のかかるかぶせ物にも使えるようになってきましたが、かぶせ物が外れて、近くの歯科医院に飛び込んで、「レジンで治してください」と言ったら、「うちではそういう治療はしていません」と言われることも少なくないと思います。この材料の過去のイメージだけではなく、保険での設定価格にも難しさがあるからです。
コンポジットレジンによる修復は、歯科医院の収入として3000円(自己負担は3割)ほど。奥歯のクラウン(かぶせ物)を作ってもらったことがありますが、歯の上に材料をのせて形を整え、かみ合わせを整えるまで30分がかりでした。こんな治療を保険でやっていては割が合わないでしょう。保険は、手早くできる小さな詰め物を想定しているようです。
一方、銀歯を使った治療では、詰め物やかぶせ物を作るのは歯科技工士ですから、初回は削って型取り、次回にできた物を接着してかみ合わせを調整する作業になり、歯科医は効率よく時間を使うことができ、診療報酬も割高になります。ただ、最近は、保険の銀歯に使う金銀パラジウム合金の材料価格が上がっているため、レジン充填を増やしているという歯科医もいます。治療方法の選択はどうしてもお金に左右される面もあります。