昔やっていたテレビ番組で、一般の方が食べる食事の品目の順番をゲスト回答者たちが当てるというものがありました。そのクイズでほとんどの人が最初に手をつけるのは「汁物」でしたが、『∞魔女の家庭医学∞(特別版)』の著者で生活習慣病予防指導士の資格を持つさのよう子さんは「消化器の粘膜への刺激を和らげるためにも、最初に水分を摂るのはとても重要」と述べています。果たして、胃痛や口臭を防ぐ理想の食べ方とは?
口臭予防にもなる『あるクセ』
あなたは、起きてからすぐに水を飲みますか?
すぐでなくても、顔を洗うために洗面所や台所に立った時に、水を飲むでしょうか。
起きて最初に食道を通るのは、水が最適です。
これから寒い季節になるので、朝の水は冷たくて飲みにくいかもしれません。
その時には、昨日お話をしたように体温に近い水にして、飲んでくださいね。
風邪で喉が荒れたことのある人は、分かると思うのですが、かなりよく噛んだご飯でも飲み込む時には喉に痛みを感じるものです。
寝ている間は、何時間も水分が通っていないので、消化器全体の表面が乾いた状態になっています。
その状態でいきなり朝食を食べると、どんなによく噛んでも消化器、特に食道や胃に食べ物で傷をつけてしまうかもしれないんですね。
食べ物が摩擦なく喉を通るためには、まず水分を摂る必要があるのです。
日中のしばらく水を飲む機会がないときでも、最初の一口は水分を摂るようにします。
水がない時には、味噌汁やスープを、まず一口飲むと消化器が濡れますよね。
本来なら、味がついていない水分なら、粘膜に刺激の少ないのですが、どうしてもない場合は、せめて一口目は味噌汁やスープで、食道を濡らしてから、食事をしてくださいね。
そんなクセをつけるだけでも、胃が悪くなるのを防ぐことができますよ。