1.食後8時間で細菌が最も増えるため
口の中の細菌は食後3時間から急激に増えだし、8時間になると最大量に増えます。起きている間は歯磨きや唾液によって細菌の数が増えないように抑えられています。寝ているときは長時間歯磨きができなくなり、唾液の量が減少したりして細菌が増え、寝起きに最も細菌が増える時間と重なり口臭が強くなるのです。
2.唾液の量が減り、細菌や汚れが洗い流されないため
口の中の細菌は唾液によって常に洗い流されたり、殺菌されています。唾液は唾液腺(だえきせん)という器官から分泌(ぶんぴつ)されていますが、寝ている間は起きている間に比べ、唾液の量が半分程度に減ってしまいます。そのため唾液による洗浄作用や殺菌作用が失われ、細菌が多くなり口臭が強くなるのです。
3.唾液の流れが悪くなるため
寝ている間は起きているときよりも口の動きが少なく、唾液が流れにくくなります。例えば流れている川の水はきれいですが、流れが止まるとよどんできます。口の中も同じように口が動いていると唾液の流れがよくなり、口の中の汚れや細菌が胃の中に流れやすくなりますが、口を動かさないときは唾液が流れずネバネバし、口臭の原因となるのです。