■ 訪問歯科ポータブルユニットとは
訪問歯科ポータブルユニットは、訪問先で歯科診療を行うための持ち運び可能な診療機器です。診療チェアやエアタービン、吸引装置、スケーラーなど、基本的な診療を行うための機能をコンパクトにまとめており、高齢者や通院困難な患者の診療に不可欠なツールとなっています。
■ チェックすべきポイント
1. 持ち運びやすさ
重量やサイズは訪問診療の効率に直結します。
軽量設計やキャスター付きモデルであれば、移動や設置がスムーズです。
自動車や訪問用バッグへの収納性も確認が必要です。
2. 搭載機能
基本的に必要な機能(タービン・マイクロモーター・スケーラー・吸引装置など)が揃っているかをチェック。
必要に応じて照明機能やコンプレッサー一体型など、診療の幅を広げる機能も考慮します。
3. 電源方式
AC電源式か、バッテリー駆動に対応しているかを確認します。
訪問先によっては電源確保が難しい場合もあるため、長時間稼働可能なバッテリー内蔵タイプは大きな利点となります。
4. 吸引能力と排水処理
診療時には吸引性能が不可欠です。十分な吸引力があるかを確認しましょう。
排水タンクの容量や清掃のしやすさも重要な選定ポイントです。
5. 衛生管理のしやすさ
各パーツが分解・洗浄しやすい構造であるか。
使い捨てパーツ対応や滅菌可能な付属品が揃っているか。
清掃性の高さは、感染予防と長期使用の信頼性につながります。
6. 耐久性とメンテナンス
頻繁に持ち運ぶため、衝撃や振動に強い設計であるか確認が必要です。
消耗部品の交換のしやすさや、メーカーのサポート体制も重要なポイントです。
7. 静音性
コンプレッサーや吸引装置が静音設計かどうか。訪問先での使用環境を考慮し、患者への負担軽減にもつながります。
■ まとめ
訪問歯科ポータブルユニットを選ぶ際には、
持ち運びやすさ
必要機能の搭載状況
電源・バッテリー対応
吸引力と排水処理
衛生管理のしやすさ
耐久性とサポート体制
静音性
といった項目を重点的に確認することが大切です。これらをバランス良く満たすユニットを導入することで、患者に安心を与えつつ、効率的で快適な訪問診療を実現できます。