歯科用半導体レーザー治療器の波長と臨床応用
歯科用半導体レーザー治療器は、歯科医療においてさまざまな臨床応用があります。主な波長とそれに伴う臨床応用を以下に示します:
波長と臨床応用:
a. 波長810 nm:
- 臨床応用:
- 軟組織治療、歯肉炎の治療、傷口治療、口内炎の治療などに使用されます。
- 特徴:
- 軟組織に対する浸透性が高く、痛みや出血を軽減する効果があります。
b. 波長980 nm:
- 臨床応用:
- 歯周組織の治療、歯肉の治療、歯科手術、骨治療などに使用されます。
- 特徴:
- 深部組織への浸透性が高く、骨や歯周組織の治療に適しています。
c. 波長1064 nm:
- 臨床応用:
- 根管治療、歯肉の治療、歯科手術、蒸散凝固などに使用されます。
- 特徴:
- 深部組織に浸透し、硬組織や軟組織の治療に効果的です。
臨床応用:
- 歯周病治療:
- 歯周ポケットの除菌や歯周組織の再生を促進するために使用されます。
- 根管治療:
- 感染した根管内のバクテリアを除去し、根管内部をクリーンにするために使用されます。
- 口内炎や潰瘍治療:
- 口内炎や潰瘍の炎症を軽減し、治癒を促進するために使用されます。
- 歯の漂白:
- 歯の表面を漂白するために使用され、美しい笑顔を実現するのに役立ちます。
- 麻酔の補助:
- 麻酔の必要性を減らし、治療の痛みを軽減するために使用されることがあります。
歯科用半導体レーザー治療器は、様々な波長を用いて幅広い臨床応用が可能であり、非侵襲的で効果的な治療法として歯科医療現場で広く利用されています。