アフタ性口内炎の治療法
アフタ性口内炎を発症するメカニズムは解明されていませんが、「慢性的な物理刺激」「ビタミンB群の不足」が発症要因になると考えられています。そこで、ビタミン剤の投与に加え、現在の炎症を抑えるためのステロイド投与がおこなわれます。同じ場所に再発を繰り返すような場合は、レーザーで患部を焼く治療が選択されることもあります。
根尖病変に起因する場合の治療法
「歯根の周囲が虫歯菌に感染し、根尖病変を起こしているケース」では、原因となっている虫歯の治療が必要になります。歯の内部に侵入した虫歯菌を無菌化するため、「感染根管治療」がおこなわれます。感染根管治療では、歯の内部(歯髄腔・根管)の感染部位を取りのぞく治療を実施します。
「ファイル」「リーマー」と呼ばれる針状の器具で、虫歯菌に感染した歯質を削りとります。感染部位を除去できたら、再感染を防ぐための薬剤を詰めて、歯の内部が無菌に保たれるよう封をします。根管治療が成功すれば、歯根の炎症も治まり、「白い腫れ」も消失するはずです。(歯科 根管長測定器)
感染根管治療だけで歯の内部を無菌化できないケースでは、「歯根端切除術」をおこないます。根管治療の後、歯茎を切開して歯根を3mmほど切除し、歯根側から薬剤を詰めこんでいきます。歯根側から薬剤を入れる方法を「逆根管充填(ぎゃくこんかんじゅうてん)」と呼びます。歯根端切除術でも治癒が見込めない場合は、残念ながら抜歯となります。
エプーリスの治療法
エプーリスの根本治療は、外科的切除になります。ただし、妊娠性エプーリスは、分娩後に消失することもあるので、経過観察します。口腔内が不衛生だとエプーリスを誘発するので、口腔内のケアをすることも大切です。